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続・薬剤師問題

以前薬剤師の話をしたのを思い出し、その続きです。

国が医薬分業を強力に進めたのは20年ぐらい前から。
年々医療機関から処方される薬が増え、国の医療費が膨大
してきたので、それを抑制するために薬剤師に薬のチェック
機能を持たせたのです。

結果は、変わらないどころか増える一方。調剤薬局の友人
に言わせると、チェックしても力関係でなかなか先生には
言えないと言ってました。

私も薬剤師ですが、欧米での薬剤師の地位は、医師・弁護
士に次いで高いそうですが、日本ではまだまだ。以前、病
院薬剤師として勤めていた友人によれば、病院の中での地
位は看護師より下と言ってました(当時)。

医薬分業が進むと、急激に調剤薬局が増え、合わせてチェーン
ドラッグストアの出店も増大し、薬剤師の不足が起きまし
た。薬大が4年制から6年制に代わったのも薬剤師不足に
拍車をかけたようです。

医薬品が売れる登録販売者という制度も出来ましたが、一
部の医薬品の販売と調剤は薬剤師以外は出来ません。
不思議なのは、医薬品を保管する倉庫には必ず薬剤師を置
かなくてはならないこと。商品の表示のチェックが主な仕
事ですが、段ボールを開けて見るわけにいかないし・・・

という訳で、貴重な薬剤師の争奪が起き給料も高騰。初任
給600万という店の募集もあったぐらいで、薬剤専門の紹
介会社もどんどん出来ました。私も妻も薬剤師免許を持っ
ているので理論上は就職できますが、まあ倉庫の管理ぐら
いかな。

チェーンの調剤薬局もどんどん増えて来ましたが、個人経
営の薬局はいろいろ大変そうです。以下は友人の話。

そばに医療機関がなければ処方箋を持ってくる患者も数な
く、あってもその病院が移転したり閉鎖になったりすると
死活問題。しかも、一カ所の医療機関の処方箋が集中する
と報酬が減額され、逆に処方箋の数が多ければ薬剤師を増
やさなければならず経費が増えるというジレンマ。
彼の場合は夫婦で薬剤師ですが、それでも何人か雇ってい
るそうです。

それでも、夫婦で朝8時から夜7時まで働きづめでクタクタ
だと嘆いてました。医療機関には休診日や休み時間があり
ますが、各院それぞれに違うので、処方箋を持ってくる患
者は途切れないそう。遠方に配達することもしょっちゅう
だとか。

持ち込まれた処方箋は基本拒否できないので、ほとんど出
ない医薬品でも仕入れなければならず、仮に9割残ればそ
れは在庫となるそうです。

一般薬に消費税はかかりますが、調剤薬局で処方された医
薬品に消費税は転化されません。納品された医薬品や備品
にはかかってくるのに変な話。消費税はもともと薬価に含
まれているそうですが、その薬価が見直されて下がってい
くのでたまらないと。

最近聞いた話では、初めての患者のカルテを作るのに、
子供の名前が読めなくて困ると言っていました。例のキラ
キラネームの影響がこんなところにまで。しかしキラキラ
ネームって誰が付けたのでしょう。

調剤で重要な仕事は、医師の処方のチェックとか飲み合わ
せなど。それこそITの得意分野ですから、私みたいな元・
薬剤師なんかよりよほど正確でしょう。
薬大も増え、数年後には薬剤師不足も解消されるそうです
から、そのうち薬剤師事情も変わってくるかも。