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銀箔の秘密 

工場で、救命丸に銀箔を付ける作業をしていました。
銀箔でコーティングすると、殺菌作用の他「芳香を逃がさ
ない」「湿気の防止や苦みをマスキングする」など、様々
な効果があります。何百年も昔にそんなことまでわかって
いたかはわかりませんが、銀箔をコーティング剤として使
った知恵は凄いです。

蔵の中からむかしの印籠が見つかり、中に古い救命丸が入
っていました。かなり昔の金粒でその輝きはさすがに失っ
ていましたが、噛んでみると確かに救命丸そのものの香り
がしました。

もう一つ、銀箔・金箔でコーティングすることによって、
結果的に商品価値が上がったということもあるでしょう。
「ハクをつける・ハクがつく」という言葉の語源は、箔で
飾ると値打ちが上がる⇒貫禄がつくということから来てい
ます。

さて、どうやって丸に銀箔を付けるかというと・・・
製丸した黒丸をパンに入れ、回転させながら少しづつガム
シロップを入れて撹拌します。

均一に混ぜるには約1時間かかりますが、一度に沢山出来
ないので数回に分けます。微妙な感覚が必要なので大変。
ガムシロップ均一に混ざったら、超薄い銀箔を入れます。
厚さは0.2ミクロンしかなく、指でこすると無くなるほど。

これを入れて回転させると、ガムシロップの粘着力で自然
に箔付けされます。

余分な量の銀箔は掃除機で吸い取ります。

くっついて塊となった丸も取り除きます。

と文章では簡単ですが、ムラのないきれいな銀粒にするに
は長年の経験が必要。一種の匠の世界です。
むかしは、丸を作ったり箔を付けたりするのに、専門の
「製丸師「箔付け師」がいました。

今回は主役の箔付け師

いつもは主役の製丸師

当時は多くの地方で丸剤を作っていたので、製丸師が器械
を持参して全国を廻り、その後に箔付け師が箔を付けに廻
ったそうです。特殊技能を持った人たちなので、駅まで
人力車で迎えに行ったり、その待遇も特別だったそう。

こうした小さい丸に、きれいに箔を付けられるのは日本独
特の技術。販売するメーカーは年々減ってきていますが、
日本の伝統技術は守っていきたいものです。