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小児薬は我が生涯 「こどもかぜ薬」誕生物語

10月も終わりになると「寒い!」と思える日が増えて来ました。
昼間暑くても、夜になって寒くなり、かぜをひく機会も増えてます。

最近は、みんな手洗いやマスクをして、コロナやインフルエンザ
対策をしていますが、寒暖の差にはついつい油断し、かぜをひいて
しまいがちです。

こういう時だから、「ちょっとかぜで病院に行くのも・・・」とた
めらうお母さんも多いようです。でも、こんな時だからこそ市販の
お薬を使われたらどうでしょう?

薬局やドラックストアーの店頭には、キャラクター付きのカラフル
な小児用かぜ薬が並んでいます。
うちが子供のかぜ薬を発売したのは36年前。その頃の店頭には
地味なパッケージの子供のかぜ薬が寂しく並んでました。

当時うちには宇津救命丸しかなく、「製薬メーカーとして、もっと
子供の健康に貢献できないか」と常々考えていました。

うちには小さい3人の子供がいて、よく風邪をひいていました。
でも、市販の風邪薬は苦いと言って大嫌い。それもそのはず、その
頃子供の風邪薬の分野はあまり注目されておらず、大人の薬を縮小
したようなものが多く、味も苦くて飲みにくいものばかりでした。

「そうだ、味を美味しくしたら飲んでくれるのでは?」
そう思いたち、飲みやすい小児用かぜ薬の開発を始めました。また、
当時の子供のかぜ薬のデザインは簡素で、名前も「小児用感冒薬」
と、いかにも品ぞろえの一つぐらいの感じでした。

「子供用の雑貨はデザインがかわいいのに、なんで薬のパッケージ
は地味なのか?」。そんな疑問から、もっと楽しく、美味しく飲め
る薬にしたいと考え、かわいいパッケージデザインも研究しました。

とはいえ、子供の風邪薬を発売しているのは大手各社。当時の社長
も乗り気じゃなく、営業部長は「絶対売れない!」と大反対でした。
でも、社長(父)と大喧嘩し、反対を押し切ってかぜ薬の開発は進め
ました。

味を決めるにあたっては、当時まだ小さかった子供たちに、いろ
いろなフルーツ味の味見をさせ、イチゴ味に決定しました。
缶入りドロップで人気だったのはイチゴとみかん(当時はオレンジで
はない)。最後に残るのは、ハッカかチョコレート味でした。不思議
と薬もチョコレート味は人気がないようです。

名称もわかりやすく「宇津こどもかぜ薬」にしました。
今では「○○こどもかぜ薬」という名称とイチゴ味は、子どもの風邪
薬の定番となっています。

反対を押し切って発売した「宇津こどもかぜ薬」は大ヒットし、徐々
に鼻炎やせきどめの顆粒・シロップ剤や、解熱・下痢止め(現在は発
売中止)、ドリンク、整腸剤など、子どもの薬のバリエーションを増
やしていきました。

発売当初のかぜシロップ

子供の薬はいわば隙間商品だった訳ですが、その後各社から次々と
類似商品が発売され、一時はキャラクターが付いた十数社のこども
かぜ薬が棚に並びました。

しかし、少子化の波が押し寄せ、さらに小児の医療費無料化が追い
打ちをかけると、淘汰されて次々と店頭から消えていきました。
採算が合わなければメーカーは中止せざるを得ません。。

いまでは、正直うちのかぜ薬を扱ってくれるお店も限定的になりま
した。でも、36年前に宇津こどもかぜ薬を発売したときの気持ちは
変らず、いつまでも子供の薬は作り続けていくつもりでいます。