ある薬品会社の創業350周年記念パーティーに
出席しました。
500人ほどが出席した盛大なパーティーで、9人
の来賓の祝辞があり、それだけで1時間以上か
かりました。我々は着席していたのでよかったの
ですが、主催者側は立っていたのでさぞ大変だ
ったことでしょうそう。
挨拶に立たれたのは,皆さん一流企業の方たち
ばかりでしたが、一様にみなさんが賞賛されたの
は、やはり創業350年という長い歴史の重みで
した。たしかに、どんな大企業になっても歴史の
長さだけは変えられません。
うちも今年で創業411年。それに比べると、私の
56年の人生なんてちっぽけなものです。
実家に行って何百年も昔からある松の木や建物
を見るたびに、私の知らない歴史を見てきたのだ
と思うと感無量になります。
そんな思いをはせながら祝辞を聞いていると、あ
る大企業の方が、「薬業界で350年以上歴史の
ある会社は聞いたことがない」と言われました。
思わず「ちょっと !ちょっと・ちょっと」と言いたくなり
ました。
うちをはじめ、養命酒さんが406年、樋屋製薬さ
んが386年。350年以上歴史のある会社がこの
会場に3社も来ているのに・・・
そのあと、養命酒の社長さんと会って苦笑い。
周りにいた友人に[宇津さん、抗議してくれば?」と
冗談で言われました。
ま、新薬大手のメーカーさんじゃ、家庭薬の歴史
などご存知ないでしょう。
話しは変わりますが、いままで会った方で歴史の
長さでは負けたことがありません。しかし、ついに
敗北の日が・・・
家内の従兄弟の結婚式に出席した時のこと。
新郎の勤める会社の上司が祝辞で、「うちは歴
史の長い会社で・・・」というので、まあ100年ぐ
らいかなと思ったら、なんと450年。
このときばかりは「負けた !」と思いました。
うちも創業500周年の時は盛大なパーティをやり
たいと思います。ひ孫に託して・・・