今年もお盆(旧盆)が来ました。お盆休みは12日から16日までですが、9日に
薬師堂の「一万燈」のお祭りがあるので、7日から続けて栃木の実家に行って
ました。その間の出来事を日記調で書きます。
7日 土曜日
お祭りのため、薬師堂の芝刈りをしなくては。
日中は猛暑との予想で、朝6時に起きて芝刈りと植木の手入れをする。薬師
堂に行ってみると、3週間前に刈ったばかりの芝と雑草が延び放題。自然に
対する無力さにガックリ・・・なんて言ってられない。ここら辺の人は早起きだか
ら、早朝からエンジンをかけても問題ナシ(東京だったら怒鳴り込まれる)。
芝刈りは順調に終わり、今度は草刈り機で周りの雑草を刈る。と、突然エンジ
ンが咳き込み不調となった。20年のロートル※機械も暑さでダウン?それとも
寿命か?この日は曇りで仕事が捗り、昼までに薬師堂の整備は完了した。
※ロートルとは年寄りという意味ですが、〔老頭児〕と書く中国語だとは知りま
せんでした。
8日 日曜日
きょうも6時に起きて、お掘の中と岸に生える雑草を採る。柄の長ーいミニ熊
手が役に立つ。これは、立ったまま雑草が採れるというふれ込みで買ったの
だか、まったく役たたずで放置していた。今回初めて真価が発揮される。
10時ごろ猛烈な暑さになり一旦中止し、暑さが少し収まった5時から再開。
前から気になっていた、門のそばの椿と榊(さかき)を切る。木が減れば、これ
からの落葉対策になる。さらに来客に備えて玄関前の芝刈りをした。
明日までにやらなくてはいけないというプレッシャーで、我ながら凄いパワー。
重さに柄が曲がってしまったミニ熊手。
今回の新兵器、軍足。ドロドロに汚れてもとにかく安い。
9日 月曜日
お祭り当日。昨日のような猛暑だったら…と心配していたが、朝から雨でや
や涼しい。8時前から工場の人たちが準備をしてくれていた。
小雨に煙る薬師堂。ご開帳は1年でこの日だけ。
8時半に住職が到着し、工場内で衣(ころも)を着替える。まさにころも替え。
「一万燈」の由来は、沢山の灯りをともしてお祭りしたからだと聞いていたが、
今回住職から「一万の灯りで照らして人々の健康を見守る」という薬師堂の
お経から来てると初めて聞いた。
読経は9時から。一万燈の日に雨が降って涼しかったのは数十年ぶりとの
こと。気温も上がらず、風が吹いて心地よい。汗だくで働いた我々への薬師
如来のお恵みか。しかしお経は相変わらず長く試練である。今年は35分か
かった。住職が50年前に初めて薬師堂のお経を唱えた時は2時間かかった
そうだが、その時参列した人たちの運命は・・・?数年前に読みガナの付い
た経本を買ったそうだが、経本にもアンチョコがあることに驚く。
薬師如来像
薬師堂のあと、観音堂でも読経。住職によると、むかし宇津家に「正観寺」と
いう寺があって、そのご神体がこの観音像であるとのこと(むかしは集落ご
とに寺があったそう)。
観音様もご苦労されたんですね。
10日 火曜日
きょうは庭仕事を辞めて、朝から裏磐梯にドライブに行く。そこでハプニング
発生!詳しくは次回に。気晴らしのつもりが、がっくり疲れて帰ってくる。
11日 水曜日
やっと実家の裏庭の手入れができた。久しぶりに花を買って花壇に植える。
ゆずの木の手入れをしていたら蜂の巣を発見!かなり小ぶりで、核家族の
マイホームか?刺されないうちに、心を鬼にして殺虫剤をかけて退治する。
ハチも幸せに暮らす権利はあったはず・・・
今年はハチも多いがカエルも異常に多い。以前家内はカエルを見るたびに
悲鳴を上げていたが、このごろでは驚きもしない。
夜な夜なガラス戸に集まる虫を食べに来る。食べ放題のバイキング。
12日 木曜日
異常に枝が伸びた「ゆずり葉の木」の枝を切る。新葉が生長して古い葉が
落ち、後輩に譲るから「譲葉」というらしい。枝の先にしか葉が生えていな
いので、全体のバランスを取りながら枝を切るのが難しい。ハシゴをかけて
作業をしてたら、突然ハシゴが倒れ枝に宙吊りに。映画では、ぶら下がり
ながらいろいろ画策するが、現実は数秒で落下。かなりのショックがあり、
私は2メートルの高さから落ちたと主張したが、家内に1メートルもなかった
と言われ納得いかず。
左半分が終わったところで落下。こんな時でも写真を撮るのは忘れない。
午後、買い物ついでにホームセンターに寄り、新しい草刈り機を物色する
が、結局買わずに帰る。夕方、壊れたと思った草刈り機のエンジンをかけ
ると、なぜか快調。スクラップにされてたまるか!との執念か。せっかくな
ので、工場裏のジャングルの様な雑草に挑戦。
ご覧のとおり、ロートルの意地を見せた。
13日 金曜日
今日は迎え盆。お墓にいる先祖の霊を家に連れてくる日。照りつく暑さの
中、60基のお墓にお線香をあげる。これぞ宇津家のお盆。
一番古い石碑に天保とあるが、それ以前のお墓はどこに?もし初代から
のお墓が全部残っていたら、いったいいくつになったのか・・・
右端がたぶん一番古いお墓。天保5年(1835年)とある。
夕方、梅の木の枝を切る。高いハシゴに登ったが、初めて恐怖を感じる。
木の手入れで落ちて、怪我どころか死んだ人もいる。あとで考えたら、
きょうは13日の金曜日で仏滅で迎え盆。落ちないでよかった!
手入れ前
手入れ後。我ながら改心のでき。まるでプロのよう?
14日 土曜日
朝から昨日の続きで梅の木の枝払いをする。汗だくになったころ、住職が
お経をあげにみえる。これも毎年の恒例。今年は地元の初盆が70件以
上もあるそう。薬師堂のお経の長さは毎年変わらないが、お盆のお経は
年々短くなってきているような・・・。
毎年お盆の時期にヤナに鮎を食べに行くのだが、今年は暑さと疲れで
行く気になれない。その分お菓子に投資。疲れには糖分補給が不可欠。
地元のケーキ屋で発見した、桃まるごとケーキ。これにハマル。
さらに、同じケーキ屋のマンゴーシェイク。これも絶品。
15日 日曜日
少し離れたお稲荷さんの雑草を刈りに行くが、誰かがやってくれていた様
子。あとで、以前庭の手入れをしてくれていた方と判明。畑仕事のついで
にやったと言われたが、地元の人の人情の厚さに感謝。
夕方、芝刈り機で事故発生。庭石に当って歯が曲がってしまう。史料館の
前の芝がトラ刈りでストップ。どうしよう?
16日 月曜日
きょうは送り盆。暑くなる前、7時半からお墓へ送りに行く。長かった栃木
滞在もきょうが最後。「立つ鳥後を濁さず」で、なんとか残りの芝を刈らな
いと。裏の小屋に行き新しい芝刈り機の歯を探すが、古い歯しか見当た
らない。仕方なく、その歯をヤスリで研いで装着。何とか残りの芝を刈る
ことができた。
帰りの道路の混み具合が気になり、NHKのデータを常に見ているが、今
年の東北道は予想していたUターンラッシュもあまりない様子。3時ごろ
実家を出たが、東京に近づくにつれ気温はどんどん上昇。埼玉県の加須
を通過した時点で、気温計は40.5度を指す。もちろん車体の熱で実際
の気温よりも高めだが、確実に栃木よりは暑い。久しぶりにわが家に帰り、
その暑さ(熱気)に驚く。自分の部屋に入るとメガネが曇った。
どうやって撮ったかは企業秘密。
というわけで今年のお盆休みは、ほとんど毎日何かしらやっていました。
この異常な暑さの中、外で働いている人の大変さが少しはわかったような
気がします。