癇癪の正体がわかっても、目の前で泣き叫ぶ子どもを前にすると、頭が真っ白になってしまいますよね。
今日は、宇津救命丸が親子ケアの中で体系化してきた「かんのむし君メソッド」の考え方をヒントに、癇癪が起きたときにすぐ使える3つのステップをお伝えします。
癇癪が起きたとき、最初にやることは「問題を外に出す」ことです。
こう声をかけるだけで、癇癪を「子どもの人格の問題」から「子どもの中で起きている現象」に変えることができます。
これを心理学では「外在化」と言います。問題を子ども本人から切り離すことで、「あなたはダメな子」ではなく「今、体の中で大変なことが起きているんだね」という理解に変わるのです。
「かんのむし君が暴れている」と捉えた瞬間、不思議なことに親自身の気持ちも少し落ち着きます。
なぜなら、「この子をなんとかしなきゃ」から「今、何が起きているか観察しよう」にモードが切り替わるからです。
このとき大切なのは、すぐに止めようとしないこと。そして、言葉で言い聞かせようとしないこと。
実は、癇癪の大爆発中、子どもの脳は「過覺醒状態」にあります。交感神経が極限まで興奮し、言語を処理する脳の回路がいわば「オフライン」になっている。だから「やめなさい」「落ち着いて」と言っても、文字通り言葉が届かないのです。これは「聞いていない」のではなく「聞こえない状態にある」ということ。
癇癪には「ピーク」があり、ピークを過ぎれば自然に収まっていきます。安全を確保した上で、少し見守る勇気を持つこと。それが客観視です。言葉が届かない今は、体からのアプローチしかないのだと知っておくだけで、親の焦りもずいぶん和らぎます。
癇癪が落ち着いたら、「心」ではなく「体」からのアプローチを試してみてください。
「心を落ち着けなさい」と言うより、体からのアプローチの方が小さな子どもには効果的です。昔の人が「疳の虫には薬を」と考えたのも、この「体から心を整える」発想と同じなのです。