Day1で癇癪の仕組みを知り、Day2で対処の3ステップを学びました。今日は「予防」の話です。
癇癪は、自律神経が乱れたときに起きやすくなります。逆に言えば、自律神経を安定させる生活リズムが整えば、癇癪の頻度も強さも変わっていきます。
自律神経のリズムは「光」でリセットされます。朝、決まった時間にカーテンを開けて光を浴びる。これだけで体内時計が整い、夜の眠りの質も上がります。
お子さんが「朝グズグズ→日中イライラ→夜寝ない→翌朝またグズグズ」のループに入っている場合、まず朝の光から始めてみてください。
「腸は第二の脳」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。腸と脳は迷走神経でつながっており、腸内環境が乱れるとイライラや不安が増すことがわかっています(腸脳相関)。
特に意識したいのは、発酵食品と食物繊維。味噌汁、ヨーグルト、バナナ。特別なものは要りません。毎日の食卓に一品加えるだけで、腸から自律神経を支えることができます。
感覚が敏感なお子さんは、日中に受ける情報量だけで脳がパンクしやすい傾向があります。ワーキングメモリ(一時的に情報を処理する脳の容量)がいっぱいになると、ちょっとした追加刺激が「最後の一滴」になって癇癪が爆発します。
だからこそ、「足し算」ではなく「引き算」の発想が大切です。予定を詰め込みすぎない。買い物のハシゴを一つ減らす。公園の後にスーパーに寄らず、まっすぐ帰る。お子さんの情報処理を「オーバーフロー」させないための環境調整です。
お子さんの交感神経が過緊張状態にあると、寝つきが悪く、夜中に起きやすくなります。すると寝不足になり、翌日の癇癪リスクも一気に上がります。
寝る30分前にテレビやタブレットを消して、絵本を読んだり、ゆっくりお話をしたりする「静かな時間」をつくる。たった30分の習慣が、翌日のお子さんの機嫌を変えます。
いいえ。3つ全部を完璧にやる必要はありません。一つだけ選んで、1週間続けてみてください。100点を目指さなくて大丈夫です。60点の毎日を、淡々と続けること。それが一番効きます。