Day1で「大人の疳の虫」の正体を知り、Day2で脳の中の「情報の漏れ出し」という仕組みを学びました。今日は「じゃあ、何ができるのか」というお話です。
脳の中で起きている暴走を、気合で止めることはできません。でも、体の外側から自律神経に働きかけて、少しずつ落ち着かせていくことはできます。
大事なのは、完璧を目指さないこと。一つだけ選んで、1週間続けてみてください。
自律神経が暴走しているとき、唯一自分の意思でコントロールできる入口が「呼吸」です。
急にドキドキし始めたとき。夜中に汗で目が覚めたとき。人前でカーッと顔が熱くなったとき。1分でいいので、吐く息を長くする呼吸を試してみてください。
自律神経を整えるのに、いちばん身近で効果的な習慣は、実はお風呂です。
ポイントは「体の芯の温度をゆっくり上げて、ゆっくり下げる」こと。38〜40度のぬるめのお湯に15分ほど浸かると、体の芯の温度がじんわり上がります。お風呂から上がった後、体温がゆるやかに下がっていく過程で、リラックスモードの神経が優位になり、寝つきがよくなります。
ただし、42度以上の熱いお湯に短時間浸かるのは逆効果です。「疲れたからアツアツの風呂で気合を入れよう」は、自律神経にとっては裏目に出てしまうんです。
寝る1〜2時間前に、ぬるめのお風呂にゆっくり。それだけで、夜の自律神経の切り替えがずいぶんスムーズになります。
意外に思われるかもしれませんが、腸の調子を整えることは、自律神経を安定させる近道でもあるのです。
脳と腸は太い神経(迷走神経)で直接つながっていて、お互いに影響し合っています。腸の調子が悪いと、その情報が神経を通じて脳に伝わり、自律神経の不安定さを増幅させてしまいます。
更年期の時期に多い、便秘、下痢、胃もたれ。これらは単なるお腹の問題ではなく、自律神経の乱れの一部であることが多いのです。食物繊維を意識する、発酵食品を摂る、夜遅い食事を避ける。お腹を整えることは、回り道に見えて実はいちばんの近道です。
最後に一つだけ、やってはいけないことをお伝えしておきます。
「気合で乗り切る」「我慢すれば治る」——これは自律神経の不調に対して、いちばんやってはいけないことです。
Day2でお伝えした「情報の漏れ出し」は、意志の力では止められません。それどころか、「がんばろう」とすること自体が興奮モードの神経を刺激して、症状を悪化させてしまいます。夜泣きの赤ちゃんに「泣くな」と言っても泣き止まないのと同じです。