Day1で夜泣きの仕組みを知り、Day2で親自身のケアについてお話ししました。今日は「予防」の話です。
赤ちゃんの体内時計はまだ工事中。でも、日中の過ごし方を少し工夫するだけで、体内時計の成熟を助け、夜泣きが起きにくい状態に近づけることができます。
体内時計のリセットスイッチは「光」です。朝、決まった時間にカーテンを開けて、赤ちゃんと一緒に光を浴びる。これだけで「朝=活動の時間」というリズムが体に刻まれていきます。
曇りの日でも、室内の電気より外の光は何十倍も明るい。ベランダに出る、窓際で授乳する、それだけで効果があります。
Day1でお伝えした腸脳相関の話。赤ちゃんのお腹の調子は、睡眠の質に直結します。
実は、赤ちゃんの消化器官は自律神経と同じくまだまだ未発達です。大人のように食べたものをスムーズに消化・吸収する力が十分に備わっていません。だからこそ、お腹の張りやガスが溜まりやすく、それが夜中の不快感や覚醒のきっかけになるのです。
伝統医学では、この「消化の力が弱い子ども特有のお腹のトラブル」を「脾疳(ひかん)」と呼んできました。「疳の虫」の「疳」は、実はこの消化機能の未熟さとも深く関わっています。
離乳食が始まっているお子さんなら、消化に優しい食材を意識する。まだミルク期なら、授乳後のゲップをしっかり出す。小さなことですが、お腹の快適さが夜の安眠を支えます。
赤ちゃんの交感神経は、刺激を受けるとなかなかオフになりません。夕方以降にテレビの大きな音、明るい照明、にぎやかな来客などがあると、寝る時間になっても脳が興奮状態のままです。
寝る1時間前から照明を落とし、テレビを消し、静かな環境をつくる。「これから寝る時間だよ」という合図を、光と音で赤ちゃんの体に伝えてあげてください。
いいえ。一つだけ選んで、1週間続けてみてください。赤ちゃんの体内時計は少しずつ育っていくもの。焦らなくて大丈夫です。
お母さん自身が無理をしないことが、一番大切なリズムです。