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2024年10月04日
400年続く「夜泣き」「かんむし(子どものストレスによるギャン泣きやイライラ)」など子育てのお悩み解決のお薬「宇津救命丸」
「子供の薬はお医者様に処方していただく」という認識のお母さん方が多いかもしれません。でも、ご家庭に市販薬を常備することでいざというときに役立つこともあります。
ドラッグストアや薬局の店頭ではかぜシロップ、せきどめシロップ、鼻炎シロップをはじめ、顆粒、錠剤などが並んでいます。どれを選べばいいのか悩んでしまうことがあるかもしれません。
初めてのお母さんや、保護者の方でもわかりやすいように解説していきます。
2021/10/14 記事を加筆・修正しました。
目次
「お子さま(3歳〜15歳くらい)に市販薬(OTC)を飲ませたい」
「子供向け市販薬の選び方がよく分からない」
「よく効く子供向け市販薬が知りたい」
創業400年以上。子ども専門の製薬会社宇津救命丸株式会社に勤務する薬剤師、登録販売者が解説します。
大人用も、子供用も、大抵の市販医薬品はいくつかの成分を組み合わせて作られています。
市販薬には、必ず成分表が記載されています。お手持ちの風邪薬などがあれば裏面や側面を見てみてください。例えばかぜ薬であれば、主に解熱鎮痛成分・抗ヒスタミン成分・鎮咳去痰成分・気管支拡張成分といった組み合わせで出来ています。それは、かぜの熱、鼻水、せきなどの諸症状に対応するためです。
病院で出される処方薬(医療用医薬品)は、医師が患者の状況を見極め、そのときの症状に合わせて処方箋をかきます。そのため、風邪であれば、熱を下げる薬、咳をとめる薬、痰を出しやすくする薬など2〜3種類のおくすりが処方されることが多いのです。そのため、医療用医薬品は処方されたその時、その人しか服用することが出来ません。
一方、市販薬は、一般的な症状に対応できるよう、予め複合的に成分が配合されています。同じお薬をご家族みんなで使用するということも出来ます。
一般用医薬品を服用して2〜3日過ぎても症状が改善されない場合には、病院を受診するようにしましょう。
最近では、薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方せん無しに購入できる市販の医薬品の事をOTC医薬品と呼ぶように統一されてきています。これは、英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来しています。
参考:日本OTC医薬品協会のサイトはこちら
お子さまは季節の変わり目になると風邪を引きやすく、大人と比べて年に何回も体調を崩します。病院が閉まっている時間(夜間や休日)に急な体調変化を起こすこともよくあります。そんな時に役立つのが薬局やドラッグストアで購入することのできる小児用OTC医薬品です。
普段からご家庭にOTC医薬品を常備しておけば、いざという時に活用することで早めのお手当をしてあげることができます。軽い風邪を引いたときなど、おうちで手当てできるのも安心材料の一つです。また、ほとんどの小児用薬は、甘く飲みやすいように工夫がされており、飲ませやすい・飲みやすいのも特長の一つとなっています。
2歳未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。
自分用にOTC医薬品のかぜ薬や解熱鎮痛薬を利用しているお母さんや保護者の方はたくさんいると思います。
しかし、いざお子さまに小児用OTC医薬品を使おうとなると、
「どうしたらいいのか?」
「何をあげればいいのか?」
など迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、薬局やドラッグストアで購入できる子供向けOTC医薬品の主な種類や飲ませ方のコツ・選び方などについて解説します。
OTC医薬品には色々な種類のお薬があります。ここでは代表的な種類のお薬についていくつか効能・剤形を挙げてみたいと思います。
(主な効能)かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、たん、悪寒(発熱による寒気)、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
(主な剤形の種類)シロップ、顆粒、錠剤 等
(主な効能)せき・たん
(主な剤形の種類)シロップ、顆粒、錠剤 等
(主な効能)急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、なみだ目、頭重、のどの痛み
(主な剤形の種類)シロップ、顆粒、錠剤、カプセル 等
(主な効能)解熱・鎮痛
(主な剤形の種類)坐薬、顆粒、錠剤 等
かぜシロップ、せきどめシロップ、鼻炎シロップなどのシロップ剤のほとんどがイチゴやブドウなどのフルーツ味に飲みやすく味付けされています。ですから、付属の計量カップで服用量を測り、そのまま飲ませてあげることが出来ます。シロップを別の容器に移し替えたり、薄めたりすると規定の量を服用できない恐れがありますのでご注意ください。
シロップは、1日最大6回服用出来るように作られています。なので、場合によっては服用後4時間以上の間隔を開けて服用することも可能です。例えば、お子さまが辛そうであれば、夜中や寝る前にシロップを服用させてあげることでしっかりと睡眠を取れるようになるかもしれません。虫歯になりにくい砂糖を使用しないノンシュガー処方の商品がおすすめです。
顆粒剤は決められた服用方法(1日3回毎食後に服用)で、シロップ剤を6回服用したのと同じ程度の効果が期待できます。それは、シロップ剤が飲みやすいため、飲み過ぎ防止を目的にそのように作られているのですが、実際にシロップを6回服用されている方はあまりいらっしゃいません。顆粒剤の服用方法にある通り朝・昼・晩と規則正しく服用した方が飲み忘れもおきず、お薬の効果も安定的に持続的に作用します。
また、顆粒剤は開封しなければ長期間保存可能で、持ち運び出来る(しやすい)というメリットがあります。旅行の時やいざというときの備えに最適です。
かぜ顆粒、せきどめ顆粒、鼻炎顆粒などの顆粒剤も、シロップ同様フルーツ味やサイダー味など甘く味付けされている場合がほとんどですが、それでも飲みづらい場合は、薬局やドラッグストアで市販されている服薬補助ゼリーを利用してみる方法もあります。
錠剤は、学童向けに作られているものが多く、お子さまでも飲みやすいように小粒の糖衣錠になっていたり、口の中で溶けるチュアブル錠になっているものが多いのが特長です。なお、OTC医薬品の錠剤は小さなお子様は服用出来ませんので、商品の用法用量を良くお読みいただき、お子さまの年齢に適応しているかよくご確認ください。
瓶入りの錠剤にはよく緩衝材のビニールが入っています。商品の運搬中に錠剤同士がぶつかり合って割れるのを防ぐのが目的ですので、開封後は取り除いてしまって構いません。使用するたびにビニールを瓶の中に戻していると、余分な湿気や埃を瓶の中に入れるリスクが高まる可能性がありますので注意が必要です。
小児用OTC医薬品は、病院で処方される薬と違い、お子さまの症状に合わせた薬を保護者の方などが選んで使用することになります。(薬局やドラッグストアの店頭で相談して選ぶことも出来ます)
まずは、どの症状がもっとも辛そうなのかをよく観察してあげてください。
お子さまの熱を下げてあげたいのか?辛いせきを和らげてあげたいのか?鼻詰まりが苦しそうだから緩和してあげたいのか?熱もせきも出ているかぜの症状に対処すべきなのか?優先順位を決めて選ぶことが大切です。
また、同じ効能の薬でも、剤型によって適用年齢、飲みやすさなどが異なりますので、個々に合ったお薬を選択するのもポイントです。
小児用OTC医薬品を服用するにあたり、かぜ薬と鼻炎薬・せきどめ、かぜ薬と解熱鎮痛薬、せきどめと鼻炎薬を同時に服用するのは、同じ成分が含まれている場合があり、成分の摂取量が過剰となる恐れがありますのでお止め下さい。
記事作成:登録販売者 関 昌宏
監修:薬剤師 宇津 善博
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