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こども解熱坐薬(キオリトル)の連続使用はお止め下さい。~使い方や注意事項について解説します~

新型コロナウイルスの感染が第7波を迎え感染者が爆発的に増えて、7月27日(水)の全国感染者総数は1,523,556人、新規感染者は前週同曜日比5,7190人増の209,694人となりました。医療施設も対応に追われ、地域によってはなかなか診察が受けられないのが現状です。

ところが、この時期はコロナウィルスだけでなく、夏場に流行する手足口病や溶連菌といった発熱を伴う症状の病気もあり、乳幼児の体調管理は思いのほか大変です。そのためか、ここ最近当社のお客様相談室にも「こども解熱坐薬」の問合せが急増しています。

ここでは、こども解熱坐薬の特長や使い方について解説していきます。

2022/7/29 掲載

この記事はこんな方におすすめです

子ども用の解熱坐薬について知りたい方。
連続使用や併用について知りたいと思っている方。
内服薬と坐薬の使い分けについて知りたい方。

この記事を書いたのは誰?

創業420年以上の製薬メーカー宇津救命丸株式会社に勤務する薬剤師、登録販売者が解説します。

こども解熱坐薬(キオリトル)の使い方について

こども解熱坐薬(キオリトル)商品画像
こども解熱坐薬(キオリトル)商品画像

当社では「坐薬」と表記していますが、一般的には「座薬」と書いている場合が多いようです。どちらも同じ意味のものですが、座の漢字は本来「座る場所」を意味しており、「すわる動作」を意味する坐の漢字を用いられる坐剤とする方が本来的な意味を持っています。しかし、坐は常用外の漢字であるため座薬と書かれることが多いようです。

坐薬は、腸から直接吸収されるため、早く効いて胃を荒らさないという特長があります。また、吐き気があるときやせき込みやすい時に適しているといった利点もあります。その一方、紡錘形のお薬を肛門に挿入するという使用方法にあまりなじみがなく、最初戸惑う方もいらっしゃるようです。上手な使用方法としては、コンテナ(坐薬が個包装されたもの)を1個切り離して、コンテナごと手であたためて少し柔らかくしてください。次にコンテナから坐薬を取り出し、バリ(出っ張りなど)があるようでしたら手で押してなめらかにしてください。それから、肛門にワセリン又はオリーブ油などを塗ってください。おむつ交換のときのように足を持って上に持ち上げて、坐薬を肛門に当てて少し力を入れればすっと入ります。

また、用法・用量において1/2という表記があります。1/2のカット方法についてですが、カッターナイフを用いる場合には3cm位刃を出してください。果物ナイフなどでも結構です。次に坐薬1個を切り取り、コンテナを開封します。コンテナ全部を開けるのではなく、片側だけを剥がしてください。コンテナを下にして手で押さえてから、能書の図のように斜めに刃をあてて、押し切るように切ってください。

座薬の使い方イラスト
座薬の使い方イラスト

連続使用や併用について

お客様相談室に寄せられるお問い合わせの中で一番多いご質問は、「夕方解熱坐薬を使用したが、翌日も熱が下がらないのでまた使用していいですか?というものです。

当社からは、『連続してのご使用はお控えください』と回答させて頂いております。

医師が処方する医療用の解熱坐薬は、使用間隔を6時間としているのに対し、市販の解熱坐薬の添付文書には「本剤の使用は1日1回とし、2日続けて使用しないでください」とあります(監督官庁の規定)。それは、解熱坐薬を使うような症状において、1回使用して熱が下がらない症状の場合は、継続して常備薬(市販薬)を使うのではなく、病院を受診すべきだからです。医療用の場合は医師の診察を前提としていますので、解熱坐薬を使用して熱が下がらない場合はいろいろな原因を検討しますが、一般用の場合は患者の病名や状況がわからないので、熱を下げるためだけに使い続けない方がよいという監督官庁の判断だと思います。また、発熱は身体の中に入った菌を弱らせるために起きるといわれており、身体の異常を知らせるサインでもあるので、むやみに熱を下げない方がよい場合があります。一般に37.5℃くらいから内服の解熱剤を用いることになりますが、元気であれば使う必要はありません。逆に37℃位でもグッタリしているようでしたら、使った方がいいでしょう。坐薬はもっと熱が上がった場合、38.5℃~39.0℃からを目安にお使いください。すでに内服の解熱剤を使用していても熱が下がらずに坐薬を使用されるようでしたら、内服の解熱剤使用から4時間以上の間隔をあけてお使いください。

また、「翌日かぜ薬を飲ませていいですか?」とか、「併用してもいいですか?」というご質問もあります。

こちらの質問に対して当社からは、『併用してのご使用はお控え下さい』と回答させて頂いております。

理由と致しましては、「小児用」かぜ薬には同じアセトアミノフェンが使用されていること。また、一般的にかぜ薬(総合感冒薬)には、解熱成分が配合されているので成分が過剰に摂取されてしまうことがあるからです。もし、坐薬から内服薬(かぜ薬)に変えるという場合には、6時間以上の間隔をあけて下さい。

最後に、ご使用についてですがこども解熱坐薬(キオリトル)は服用せず肛門にのみお使いください。

さいごに

高熱が続くわが子を見ているのはつらいものです。何とかしてあげたいと思うのが親心だと思いますが、用法用量を守らず定量以上のお薬を使用することで副作用が出やすい状況を作り出してしまうかも知れませんので絶対にお止め下さい。お薬が効かないといっても、体内ではそのお薬を分解して体外に排泄する働きが行われています。お子さんのためにも焦らず様子を見守ってあげて下さい。