うちの子のかんしゃく激しすぎるんだけど……2歳~3歳の時期って、毎日こんな生活なの? いったいいつまで続くの??

2026年04月16日
床にひっくり返って泣く2歳の子どもと、困り顔で見守る親

「朝から晩まで泣き叫んでいる」「気に入らないと床にひっくり返って暴れる」 2歳〜3歳のお子様を持つ親御さんからすると、思わずため息をつきたくなるような育児あるあるですよね。毎日のように見かける光景に出口の見えないトンネルの中にいるような気分になり、「いつまで続くの?」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。

しかし、その「激しすぎるかんしゃく」には、お子様の成長段階に応じた理由があります。400年以上にわたり子どもの健康を見守ってきた宇津救命丸の薬剤師が、専門的な視点からその正体と対処法を解説します。

監修:宇津善博(宇津救命丸株式会社 代表取締役会長・薬剤師)

この記事の結論
2〜3歳の激しいかんしゃくは、「自分でやりたい」気持ちの育ちに、言葉と体の発達が追いつかないことで起こります。性格や育て方のせいではありません。個人差はありますが、気持ちを言葉で表せるようになる4〜5歳ごろから少しずつ落ち着いていくことが多いとされています。

かんしゃくと「かんのむし」の違いとは?

まず知っておきたいのが、現代で使われる「かんしゃく」と、古くから伝わる「かんのむし(疳の虫)」という言葉の意味です。

・かんしゃく(癇癪): 主に、思い通りにいかない時に激しく泣いたり暴れたりする「行動」そのものを指します。

・かんのむし(疳の虫): 東洋医学的な考え方で、神経が高ぶってイライラしやすく、夜泣きやキーキー声を出すなどの「状態」を指します。昔の人は、体内の「虫」が暴れて脳神経を刺激していると考えたため、こう呼ばれました。

現代医学の視点で見れば、どちらも「自律神経の乱れ」や「脳の未発達」が深く関わっています。
お子様自身の性格の問題ではなく、心身の成長プロセスで起こる一時的なアンバランスなのです。

かんしゃくは「困った子」ではなく「困っている子」のサイン

激しく泣き叫ぶ子は、周りからは「困った子」に見えてしまいがちです。でも本当は、子ども自身も親ともっと仲良くしたいと願っています。それなのに、あふれる気持ちを言葉にできず、どうしていいか分からなくなっているのです。

小さな子どもは、いわば小さな舟のようなものです。心の揺れを受け止める土台がまだ育っておらず、お腹の調子も乱れやすいため、ちょっとした波で大きく揺れてしまいます。大人がそのことを理解して、そばで手当てをしてあげることが、親子のつながりにも、子ども自身の育ちにもつながります。

原因や脳・自律神経の仕組みをもっと詳しく知りたい方は、子どもの癇癪とは?原因・年齢別の対処法・発達障害との違いをご覧ください。

【年齢別】激しいかんしゃくの原因

お子様の年齢によって、かんしゃくの理由は少しずつ変化します。

1歳:言葉にならないもどかしさ

心の発達に、言葉の表出が追いつかない時期です。「あれがしたい」「これが嫌だ」という強い意志があるのに、それを伝える手段がないため、体全体を使って叫ぶことで表現しようとします。

2歳:いわゆる「イヤイヤ期」と自意識の芽生え

「自分でやりたい」という自立心が急成長します。しかし、指先の器用さや体力がまだ伴わないため、理想と現実のギャップにパニックを起こしやすいのが特徴です。この時期の激しさは、順調な成長の証でもあります。

3歳:社会性と葛藤の始まり

集団生活が始まり、我慢(自己抑制)を覚え始める時期です。外で頑張っている分、家で溜まった感情を爆発させることが増えます。また、想像力が豊かになることで「こだわり」が強くなり、予定の変更などに適応できずにかんしゃくを起こすケースも目立ちます。

1歳・2歳・3歳それぞれのかんしゃくの原因の違い

今すぐできる5つの対処法

激しいかんしゃくが起きたとき、薬剤師の視点からおすすめできる、その場でできるかかわり方をご紹介します。

  1. 安全を確保して「見守る」 パニック状態のときは、何を言っても届きません。まずは周囲の危険なものを退け、「落ち着くまで待つよ」というスタンスで静かに見守ります。
  2. 感情を言葉にして代弁する 「悔しかったね」「もっとやりたかったね」と、お子様の気持ちを言葉にしてあげてください。自分の気持ちが理解されたと感じることで、高ぶった神経が落ち着きやすくなります。
  3. スキンシップでオキシトシンを出す 落ち着いてきたら、優しく抱きしめたり、背中をさすったりしてください。「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、自律神経の安定を助けます。
  4. 五感を刺激して「気分を変える」 「あそこに鳥がいるよ」「お水飲もうか?」など、視覚や味覚に刺激を与えて、脳のスイッチを切り替えるサポートをします。
  5. かんのむし(疳の虫)が続くときは、生薬製剤という選択肢も 夜泣きやかんむし(疳の虫)の症状が続くときは、昔から小児の疳・かんむし・夜泣きなどに用いられてきた生薬製剤「宇津救命丸」も選択肢の一つです。服用の前に添付文書をご確認いただき、迷うときは薬剤師・登録販売者にご相談ください。

専門家に相談すべき目安

「うちの子、他と比べて激しすぎるかも?」と不安になった時、以下のポイントを参考にしてください。

  • ・1回のパニックが30分以上続くことが頻繁にある
  • ・自分や他人を傷つける、物を壊す行為が激しい
  • ・4歳、5歳になってもかんしゃくの頻度や強さが変わらない

もし、これらに当てはまる場合は、自治体の保健センターや小児科へ相談してみることをおすすめします。これらは発達障害(ADHDや自閉スペクトラム症など)の特性による「感覚過敏」や「切り替えの苦手さ」が背景にある可能性もあります。

相談することは、お子様を否定することではなく、「その子に合った接し方」のヒントを得るための前向きな一歩です。

よくある質問

Q. 2〜3歳のかんしゃくは、いつまで続きますか?
A. 個人差はありますが、気持ちを言葉で表せるようになる4〜5歳ごろから、頻度や激しさは少しずつ落ち着いていくことが多いとされています。疲れや環境の変化で、一時的に強く出ることはあります。

Q. かんしゃくがひどい子には、どんな特徴がありますか?
A. 「自分でやりたい」気持ちが強く、言葉より先に体が動いてしまう時期の子に多く見られます。眠気・空腹・疲れ・予定の急な変更が重なると強く出やすくなります。性格や育て方の問題ではありません。

Q. かんしゃくは発達障害のサインですか?
A. かんしゃくそのものは、成長の過程で多くの子に見られます。1回のパニックが30分以上続くことが多い、自分や人を傷つける、4〜5歳になっても強さが変わらない、といった場合は、小児科や地域の保健センターに相談してください。

Q. かんしゃくが起きたとき、やってはいけないことは?
A. 頭ごなしに叱る、罰で抑える、要求を毎回のむ、人前で恥をかかせる、は逆効果になりやすいとされています。まず安全を確保し、落ち着くのを待ってから気持ちを言葉にしてあげましょう。

薬剤師からのメッセージ

「かんしゃく」は決して、お父様・お母様の育て方のせいではありません。毎日必死に向き合っている自分を、まずは褒めてあげてください。宇津救命丸は、お子様の健やかな成長とともに、頑張る親御さんの心もサポートしていきたいと願っています。

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