KANNOMUSHI METHOD
429年つづく宇津救命丸が考えた、
気持ちの波とやさしくつきあう、毎日の手当ての話。
01かんのむし君って?

かんのむし君は、生まれたときからみんなの中にいます。病気でも、悪いものでもありません。
声が大きくなるのは「困ったこと」ではなく、こころとからだからの、ちいさなお知らせ。
「困った」ではなく、「いま、ちょっと調えたいよ」のサインなのです。





赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまで。年齢を問わず、同じやさしい言葉で気持ちを受け取ります。
02気持ちの波の正体
寝不足、お腹の調子、成長期の変化。からだの内側で起きていること。
雨、強い日ざし、騒音、画面の光、湿度。まわりからの刺激。
おうちの人の気持ち、園や学校のプレッシャー。まわりの人の空気感。
02-b大人のかんのむし君
働き盛りの方も、年齢を重ねた方も、波は同じ3因子の絡み合いから立ち上がります。
「自分のせい」「年のせい」と一人で抱えず、もう一度、見立てる視点を。
ホルモンの揺らぎ/睡眠不足/消化器の不調/年齢を重ねたお身体の変化
天候・気圧/光や音の刺激/密閉空間/季節の移り変わり
家族/職場の人間関係/介護/社会的な孤立
子どもと同じく、観て・見立てて・調える。「養生×手当」の2軸は、世代を越えて働きます。
03気持ちメーター
ぐったりの灰から、おだやかな青=凪(なぎ)を通って、興奮した赤まで。真ん中の「凪」が、いつものお気持ちです。
おうちで見守れるのは「±3」までを目安に
それより強い状態が続くときは、おうちだけでがんばらず、小児科や子育て相談窓口など、専門家に頼ることも大切な選択肢です。
04揺れる理由
子どもの気持ちには、ふたつのリズムがあります。上手に切り替えられるのは、もう少し先。いま波があるのは、当たり前のこと。

「がんばる」と「やすむ」。切り替えるしくみは、まだ育っている途中です。

脳とおなかは、つながっている。おなかが落ち着くと、気持ちも落ち着きます。

6歳ごろから、おだやかに。強い揺れは、脳が育っているサインです。
揺れていること自体は、心配ごとではありません。
リズムを覚えていく間、できるのは、毎日の養生と手当てで、隣にいてあげること。
05おうちでできる
見えない波を、おうちであつかえるかたちに。「間(ま)→観る→見立てる→調える」のリズムで。
すぐ反応せず、ひと呼吸。これだけで次の一歩が変わります。
いまどのあたり? メーターでそっとながめます。
からだ・環境・人。いちばん効いているのはどれ?
毎日の養生と、その場の手当てで、やさしく。
落ち着いた日は、この順で。気持ちを「観る目」を育てる時間です。
泣き止まない、暴れている。そんなときは、まず手当て。分析はあとで大丈夫。
06調え方は、ふたつ
毎日の基礎づくりと、その場のケア。ふたつそろうと、ぐっと安定します。
落ち着いた日にコツコツ積み重ねる、毎日のケア。土台がしっかりしていると、波がきても崩れにくくなります。
気持ちが波立った「いま、まさに」の瞬間にできるケア。まずひと呼吸おいて、落ち着きをとり戻す一手です。
だっこ/深呼吸/音や光を調える/気持ちを落ち着けるお薬
食事/温める/発酵食品/お腹を調えるお薬
どんな気持ちも、おもいきり遊ぶことでスッと変わっていきます。
「調える」は、しっかり遊べる時間があってこそ。
07共鳴
お母さんが不安なとき、子どもも不安に。ゆったりしていると、子どももすーっと落ち着く。ふしぎでも気のせいでもなく、ふだんから起きていることです。
おうちの人が調うことは、子どもが調うこと。深呼吸ひとつも、ちゃんと伝わっています。
08見える化
「かんのむし君」と名づけ、メーターで「いま+2だね」と見える形にすると、子どもも大人も、揺れている自分から半歩はなれてながめられます。
気持ちと自分を切り分けられると、「どうしよう」が「こうしてみよう」に変わります。
「困ったあの子」ではなく「困ったことが起きているだけ」。この発想は、400年以上前の医学書『針聞書(1568年)』にも通じます。
09手当の、ひとつの例
気持ちを調える方法はたくさん。その中のひとつとして、429年つづく宇津救命丸の家伝薬を、お子さんにも、大人の方にも。
高ぶった気持ちをやさしく落ち着ける、生薬の処方。はげしい夜泣きやかんしゃくが続くときの、手当てのひとつの選び方です。
おなかが調うと、気持ちにもゆとりが生まれます。毎日のゆらぎの土台を、おなかからやさしく調えます。
かんのむし君は、生涯にわたって誰の中にもいます。働き盛りの方や、年齢を重ねたお身体に、家伝の和漢処方が静かに寄り添います。
※ かんのむし君メソッドは、お医者さんの診断や治療のかわりになるものではありません。毎日の気持ちを見える形にして、やさしく調えるための「共通の言葉と道具」です。±3 をこえる強い様子が続くときは、ためらわず専門家にご相談ください。
09.5もっと知る・つながる
夜泣き、疳の虫、毎日の小さなヒント。
あなたのお悩みに沿った窓口を、ご用意しています。
09.8代表からのメッセージ
診断のつかない「グレーゾーン」のお子さんが、増えています。文部科学省の調査では、通常学級に在籍する小中学生のうち約8.8%が「学習面または行動面で著しい困難を示す」とされていますが、その多くは医療診断にも療育支援にも届きません。
児童精神科の初診は、半年〜1年待ちの地域もあります。核家族化、親族ネットワークの希薄化、SNSによる育児比較の常態化。「相談できる相手」「比べずに済む場」を失った家庭が、子どもの揺れを単独で抱えています。
宇津救命丸は、1597年に栃木県高根沢町で生まれました。創業のころから、薬を売る前に困っている人に薬を配る「施薬」を続けてきました。同時に、宇津家は薬師堂を建立し、人々はそこへ手を合わせに来ました。薬が体をいたわり、祈りの場が心を支える──体と心の両方を願うのが、宇津家の施薬の精神です。
明治以降、救命丸は「夜泣き」「疳の虫」の薬として、子育てのそばに置かれるようになりました。家族の心と体に寄り添う、その役割は四百年あまり、変わっていません。
第19代を継ぐ私自身、わが子の情動の揺れと向き合いながら、昔の人が持っていた「観察する」「折り合う」「対処する」という視座が、いまの子育てから少しずつ失われていることに気づきました。
そして、揺れは子どもだけのものではありません。働き盛りの忙しさ、年齢を重ねた身体の変化──大人のなかにも、生涯にわたって心と体のアンバランスは続いていきます。宇津家が古くから、子どもの「救命丸」と並んで大人のための家伝処方を受け継いできたのも、家族の心と体に丸ごと寄り添うためでした。
4世紀ぶんの家伝薬の伝統知と、現代の発達科学・腸脳科学・ナラティブセラピーを翻訳して、家庭でそのまま使える共通言語と道具をかたちにしたのが「かんのむし君メソッド」です。
薬は、考えのいちばん底に、静かに置かれています。
本当にお届けしたいのは、揺れをどう見立て、どう調え、どう暮らすかという、長い時間が育ててきた知恵のほうです。
10FOR BUSINESS
自治体・園・学校・企業のみなさまへ。「かんのむし君メソッド」の講演や研修、メディア取材、発信を承っています。
このメソッドは、いまも開発の途中です。
医療・教育・心理の専門家のみなさまと対話を重ねながら、家庭でより使いやすい言葉と道具へと、検証とアップデートを続けています。
子育て支援・園内研修・保護者向け講座など。
メソッドの背景や、日々の気づきを綴っています。
新聞・雑誌・Web・テレビなど、取材を承ります。
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