「うちの子の夜泣き、薬を飲ませてもいいのかな」
「漢方なら安心?市販薬と処方薬、どれを選べば?」
夜泣きが続くと、お母さん・お父さんも限界に近づきます。薬という選択肢を考えるとき、まず知っておきたい4つの選択肢と、それぞれの違いを、宇津救命丸が400年の知見と現代の薬学知識でフェアにまとめました。
自社商品の宇津救命丸も、競合の樋屋奇応丸も、処方される漢方薬も、ぜんぶ同じ目線でご紹介します。最終的な選択は、医師・薬剤師にご相談のうえ、あなたとお子さまに合うものを選んでいただければと思います。
夜泣きに薬は使ってもいいの?

結論から言えば、薬は「最初の選択肢」ではなく、「困ったときに頼れる選択肢」のひとつです。
夜泣きの対処は、まず生活リズム・睡眠環境・親子のスキンシップを調えることが基本です。それでも夜泣きが続き、お子さま自身や、お母さん・お父さんが本当に疲れてしまうとき、医薬品はよく効く、頼れる選択肢になります。
日本では、生後3ヶ月の乳児から服用できる小児用医薬品が複数承認されています。用量・用法を守れば、よく効くように設計されています。
「薬に頼ったら負け」と思う必要はまったくありません。お母さん・お父さんが眠れる夜を作ることは、お子さまの育ちにとっても、とても大事なことです。
夜泣き対策の4つの選択肢

夜泣きが続くときの薬の選択肢は、大きく4つに分けられます。
① 市販の生薬製剤(小児用医薬品)
代表的なのが、宇津救命丸と樋屋奇応丸(ひや・きおーがん)です。どちらも400年以上の歴史を持つ、生薬を主成分とした第2類医薬品で、薬局・ドラッグストア・通販で買えます。
② 漢方薬(市販・処方の両方あり)
代表的なのが、抑肝散(よくかんさん)と甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)です。市販のツムラ製品もありますが、お子さまの体質に合わせる場合は小児科や漢方医の処方を受けるのが一般的です。
③ サプリメント・ハーブ系
カモミール、漢方ベースのサプリなど。これらは医薬品ではないため、効能効果は表示できません。安心感を求める方の補助的な選択肢として考えるとよいでしょう。
④ 受診と医師相談
夜泣きが長く続き、明らかな体調不良を伴う場合、まず小児科の受診をおすすめします。発達面の心配がある場合は小児神経科を。睡眠の専門外来がある病院もあります。
以下、それぞれを詳しく見ていきます。
市販の生薬製剤 — 宇津救命丸と樋屋奇応丸

「東の宇津救命丸、西の樋屋奇応丸」と呼ばれるほど、この2つは長く親しまれてきた小児用生薬製剤です。
共通点
どちらも400年以上の歴史を持つ生薬製剤で、第2類医薬品として薬局・ドラッグストアで購入できます。
承認されている効能効果はほぼ同じ範囲とされています(詳しくは各製品の添付文書をご参照ください):
- 小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ
- ねびえ
- 下痢、消化不良、乳はき、食欲不振、胃腸虚弱
どちらも生後3ヶ月から服用できる、直径2ミリ前後の小さな丸剤です。
違い — 配合される生薬
宇津救命丸の主な生薬
ジャコウ、ゴオウ、ニンジン、レイヨウカク、ギュウタン、オウレン、カンゾウ、チョウジ(8種)
樋屋奇応丸の主な生薬
ジャコウ、ゴオウ、ニンジン、ジンコウ、ユウタン(金粒5種。銀粒は4種)
両方に共通するのは、ジャコウ・ゴオウ・ニンジンの3つ。これが核となる成分です。
宇津救命丸は植物性生薬の黄連(オウレン)・甘草(カンゾウ)・丁子(チョウジ)も配合した8種の組成です。樋屋奇応丸は動物性生薬中心の組成です(金粒5種・銀粒4種)。
比較表(客観事実のみ)
| 項目 | 宇津救命丸 | 樋屋奇応丸 |
|---|---|---|
| 創業 | 1597年(栃木) | 1622年(大阪) |
| 主な販売地域 | 東日本中心 | 西日本中心 |
| 生薬の種類 | 8種(動物性+植物性) | 金粒5種・銀粒4種(動物性中心) |
| 粒のサイズ | 直径約2mm | 直径約1.3-1.7mm(種類別) |
| ラインナップ | 救命丸/糖衣/回春仙 | 銀粒/特撰金粒/糖衣 |
| 服用開始 | 生後3ヶ月から | 生後3ヶ月から |
価格は販売店により異なるため、ご購入時にご確認ください。
どちらを選ぶか
両者は承認効能効果が同じ範囲で、組成にやや違いがあります。お子さまによって合う・合わないは個別に異なりますので、まず一方を試して様子を見るのが現実的です。
- ご家族で親しんできた方、近くの薬局で買える方を選ぶ
- 1〜2週間試して合わなければ、もう一方を試す
- 迷ったら、薬局の薬剤師にご相談を
漢方薬 — 抑肝散と甘麦大棗湯

漢方薬は、体質や症状の出方に合わせて選ばれるお薬です。市販のツムラ製品でも入手できますが、小児科・漢方医の処方を受けるとお子さまに合わせて選んでいただけます。
抑肝散(よくかんさん)
伝統的に、神経の高ぶり・かんしゃくなどに用いられてきた漢方薬です。
主な生薬:釣藤鈎(ちょうとうこう)、柴胡、当帰、川芎、白朮、茯苓、甘草の7種。
最近では、お母さんと一緒に同じ漢方を飲む「母児同服」という方法でも処方されることがあります。
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
伝統的に、不安や情緒不安定に用いられてきた漢方薬です。
主な生薬:甘草、小麦、大棗(たいそう)の3種。
文字通り「甘い」処方で、お子さまでも飲みやすいのが特徴です。
漢方の処方を受ける流れ
- 小児科または漢方医を予約・受診
- お子さまの体質・症状を問診
- 1〜2週間分処方
- 効果を見て継続・変更を決定
健康保険の対象になることがほとんどで、自己負担は少なく済みます。
4つの選択肢の比較

| 選択肢 | 入手方法 | 値段目安/月 | 体質適合 | 親の手間 |
|---|---|---|---|---|
| 生薬製剤 (宇津救命丸・樋屋奇応丸) | 薬局・通販 | 2,500-3,500円 | ○(広い適用) | 低(すぐ買える) |
| 漢方処方薬 (抑肝散・甘麦大棗湯) | 小児科・漢方医処方 | 数百〜1,500円 (保険適用) | ◎(体質別) | 中(受診必要) |
| サプリメント・ハーブ | ネット中心 | 1,000-5,000円 | 不明 | 低 |
| 受診と医師相談 | 病院 | 受診料 | ◎ | 高(受診時間) |
値段は販売店・保険適用状況により変動します。
選択肢の選び方 — 参考となる考え方

夜泣きや「かんのむし」の現れ方によって、参考にできる傾向はあります。あくまで選択肢を考える際のヒントとして、最終的にはお医者さま・薬剤師にご相談ください。
激しく泣き叫ぶ傾向のあるお子さま
処方薬の抑肝散、または市販の小児用生薬製剤(宇津救命丸・樋屋奇応丸)の継続服用を検討する選択肢があります。
しくしく弱く泣く傾向のあるお子さま
処方薬の甘麦大棗湯、または市販の小児用生薬製剤の継続服用を検討する選択肢があります。
消化器系の不調も気になるお子さま
小児用生薬製剤の継続服用、または小児科への受診を検討する選択肢があります。
体調不良が疑われる場合や長期化する場合
まず小児科の受診をおすすめします。生活リズム・環境の見直しから始め、必要に応じて医師の判断で処方薬や市販薬を組み合わせる選択肢があります。
ご自身のお子さまがどのような状態か、より詳しく見たい方は 「かんむし」と「夜泣き」のつながり のページで「かんのむし君メソッドの7つのいろ」をご参考にしてください。
宇津救命丸を選ぶ方へ — 使い方

宇津救命丸は1597年から続く、小児の夜なき・かんむしのお薬です。
飲ませ方
そのままお口に入れる、または水・湯冷まし・ヨーグルトに混ぜて飲ませます。あるいは市販の服薬ゼリー(『お薬のめたね』など)に混ぜる方法もあります。粒は直径約2ミリと小さく、お子さまでも飲みやすい設計です。
1日の服用量(参考)
| 月齢/年齢 | 1回 | 1日 |
|---|---|---|
| 1ヶ月未満 | 服用できません | |
| 1ヶ月〜2歳未満 | 2粒 | 3回 |
| 2歳〜5歳未満 | 3粒 | 3回 |
| 5歳〜8歳未満 | 5粒 | 3回 |
| 8歳以上 | 6-10粒 | 3回 |
詳細は商品同梱の説明書および添付文書をご参照ください。
継続のめやす
夜なき・かんむしには、継続的に1ヶ月ほどお飲みいただくことをおすすめします。毎日コツコツとお続けください。
ラインナップ
- 救命丸:基本タイプ(119粒入り など)
- 救命丸 糖衣:糖衣でコーティング、飲みやすさ重視
- 回春仙:大人用、お母さん・お父さんの育児疲れ・胃腸虚弱にもご用意
※気になる症状が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
よくある質問

宇津救命丸と樋屋奇応丸、本当に効能は同じなのですか?
承認されている効能効果はほぼ同じ範囲とされています。組成や配合バランスは異なるため、お子さまによっては片方の方が合うこともあります。詳しくは各製品の添付文書をご参照ください。
抑肝散とどう違うのですか?
宇津救命丸・樋屋奇応丸は小児の夜なき・かんむしなどに広く用いられる(小さな粒の)生薬製剤、抑肝散はかんしゃく・神経の高ぶりに伝統的に用いられてきた(主に顆粒の)漢方薬です。詳しい選択は薬剤師・医師にご相談ください。
サプリと医薬品、どちらがよいですか?
確実な効能効果が承認されているのは医薬品です。サプリは食品扱いで効能の表示はできません。安心して使いたいなら、医薬品(生薬製剤・漢方処方)をおすすめします。
副作用はありますか?
宇津救命丸の副作用については添付文書をご参照ください。お子さまに体質的に合わない場合もありえます。違和感があれば服用をやめて医師・薬剤師にご相談ください。
ジェネリック医薬品はありますか?
宇津救命丸・樋屋奇応丸は独自処方の生薬製剤で、ジェネリックは存在しません。処方薬の抑肝散・甘麦大棗湯にはツムラ・クラシエなど複数メーカーの製品があります。
通販で買えますか?
宇津救命丸・樋屋奇応丸はAmazonや公式通販で購入できます。第2類医薬品のため、薬剤師の販売登録者からの説明が同梱されます。
処方薬の方が安いのですか?
健康保険が適用されれば自己負担は少なく済みます。ただし受診の手間と医師費があるため、合計コストは状況次第です。市販薬は数千円ですが、すぐに手に入る利便性があります。
まとめ — 整理

夜泣きの薬・漢方を選ぶときのポイントを、もう一度整理します。
- まずは生活リズム・睡眠環境・親子のスキンシップを調える。これが基本。
- 続くなら、医薬品(市販の生薬製剤、または処方の漢方薬)を検討する。
- 体調不良が疑われるなら、小児科への受診を優先する。
- お子さまに合う・合わないは個別に異なるので、1〜2週間試して様子を見る。
- 迷ったら、医師・薬剤師にご相談ください。
宇津救命丸は、1597年から「親子の安心」をつくるお薬として、お母さん・お父さんとお子さまの夜を、そっと支えてきました。
ご家庭の薬箱に、お守りとしてひとつ。困ったときに、頼れる選択肢として。
※医薬品の使用にあたっては、添付文書をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。
※気になる症状が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。