子どもの癇癪とは?原因・年齢別の対処法・発達障害との違い|薬剤師監修|宇津救命丸

2025年11月21日
監修宇津 善博代表取締役会長・宇津救命丸 十八代目・薬剤師

癇癪(かんしゃく)とは?

癇癪(かんしゃく)とは、子どもが強い怒りや不快な気持ちを、泣き叫ぶ・のけぞる・手足をバタつかせる・物を投げるといった形で爆発的に表す状態をいいます。自分の気持ちをまだ言葉でうまく伝えられない乳幼児期に多く見られ、多くは成長とともに少しずつ落ち着いていきます。
泣き叫ぶ子どもと向き合う母親

仕事と育児で精いっぱい。
そんなときに泣き止まない癇癪に、もう気持ちがついていかない。

抱っこしても、声をかけても、何をしても止まらない“突然の爆発”。

その癇癪には、ちゃんと理由があります。
まずは、原因を知るところから始めてみませんか?

あなたの毎日に、こんな瞬間はありませんか?

買い物中に床で泣き叫ぶ子ども
  • 子どもと買い物中、子どもが急に床に倒れこんで泣き叫ぶ
  • わが子の発するかなきり声に人目が集まり、止めさせようと焦るほど止まらない
  • 駄々をこねる子どもを抱っこしても、あやしても、全然切り替わらない

今日も、また。

何度も、何度もくり返されるこの瞬間に、あなたの心の余裕が削られていく。

でも、あなたのせいではありません。癇癪には、ちゃんと“理由”があります。

癇癪はなぜ起きるのか(3つの原因)

原因① 自律神経のアクセルとブレーキ

心と身体のバランスをとる自律神経。
その自律神経にはアクセルになる交感神経と、ブレーキになる副交感神経があります。

幼児の自律神経はまだ未発達。
日中の刺激や疲れが重なると、アクセル(交感神経)だけが踏まれたまま(活発)の状態になります。

その結果、感情のブレーキが効かず、突然爆発することがあります。
これが癇癪の原因の1つと考えられています。

刺激の多い環境で過ごす子ども

日常生活において遊ぶ時間や学習時間が増え、人工的に作られた音や光に接する機会が増えている今の子どもたちは、休息できる時間が少なくなり生活リズムが乱れやすく、 自律神経も乱れやすくなっています。

原因② 脳の発達のアンバランス

気持ち(怒りや不快)を生み出すのは脳の「扁桃体(へんとうたい)」、それにブレーキをかけて抑えるのが「前頭葉(前頭前野)」です。子どもはこの前頭葉の発達が扁桃体に追いついておらず、感情のアクセルだけが強く出やすい時期があります。とくに言葉の発達がゆっくりな時期は、気持ちを言葉にできない分だけ癇癪として表れやすくなることがあります。これは多くの場合、一時的な脳の成長のアンバランスで、成長とともに整っていくものと考えられています(発達の遅れや障害を意味するものではありません)。
衝動を生む「扁桃体」は早くに発達する一方、ブレーキ役の「前頭葉(前頭前野)」が完全に成熟するのは25歳ごろまで——この時間差が、子どもがキレやすい脳科学的な理由とされます。また、感情を安定させる「こころの脳(セロトニン神経回路)」が働き始めるのは早くても10歳以降とも言われます。幼い子が感情を抑えきれないのは、脳の発達段階として自然なことなのです。

原因③ 現代の子どもに癇癪が増える3つの要因

原因を考えると、現代の子どもたちは、 大人以上に“刺激の多い環境”で生活しているからかもしれません。

【要因その1】 刺激が多すぎる

  • テレビ、YouTube、タブレットなどの光・音
  • 保育園の行事、遊び時間の密度
  • 日々の移動手段や生活音

おとなにとってはたいしたことのないこうした刺激も、子どもの未熟な自律神経では処理しきれません。

【要因その2】 睡眠の質が落ちている

  • 夜中に細かく目が覚める
  • 入眠が遅れる
  • 睡眠時間の短さにより疲れが翌日に残る

疲労が蓄積すると、感情のスイッチが入りやすくなります。

【要因その3】 環境の変化が多い

  • 保育園・幼稚園や小学校の入園、入学、クラス替え
  • 友達とのトラブル
  • 親の仕事の変化

“予測できない変化”は、子どもにとって大きな負担になります。

癇癪は昔「疳の虫」と呼ばれた ── 日本の対処の知恵

昔から癇癪を起こす子どもはいましたし、それを昔は疳の虫(かんむし)といって対処されてきました。そして今の時代、疳の虫は減っているどころか増加傾向にあります。

医学が未発達だった昔、人は子どもの不機嫌や癇癪を「体の中の虫(疳の虫)」のしわざと考えました。戦国期の医学書『針聞書(はりききがき)』(1568年・茨木二介元行 著/九州国立博物館 蔵)には、体内に棲むとされた63種の「虫」の姿と手当てが描かれています。「虫が好かない」「虫の居所が悪い」という言葉も、その名残です。

全国には「疳の虫神社」があり、お寺や神社で“虫封じ”の祈祷をしてもらう風習がありました。手のひらにおまじないを書いて塩水で洗うと、指先から糸状のもの(=疳の虫)が出てくるように見える——それを見て、お母さんも子どもも気持ちが整っていった、と伝わります。小児鍼(しょうにはり)も、古くから疳の虫の手当てとして親しまれてきました。

この文化のいちばんの知恵は、「誰のせいにもしない」こと。しつけのせいでも、子どものせいでも、親のせいでもない——「虫がいるから、仕方ないね」。逃げ場のない子育ての中で、親子を追い詰めないための、やさしい方便でした。

昔の知恵と、現代科学は「同じこと」を言っています:
・「虫のしわざ=本人の意図ではない」という昔の見方は、現代の「癇癪は前頭前野の未熟さゆえの本能的な反応で、わがままではない」という理解と一致します。
・不調を「虫」という外側の存在に置きかえる知恵は、現代心理学の「外在化」(問題を本人の人格から切り離すこと)そのもの。「いま虫が出ているね」と客観視できると、まず親が落ち着き、それが子どもに伝わって落ち着きを取り戻します(相互調整=コ・レギュレーション)。
・かんのむし君メソッドは、この「見える形にして対処する」昔の知恵を、今の暮らしに翻訳したものです。

「困った子」ではなく「困っている子」── 癇癪はSOSのサイン

激しい癇癪は、周りからは「困った子」に見えてしまいがちです。でも本当は、あふれる気持ちをうまく処理できずに、子ども自身がいちばん困っています。癇癪は「わがまま」ではなく、「どうしていいかわからない」という心のSOS。かんのむし君メソッドでは、これを“SOSメッセンジャー”と呼びます。「困った子」から「困っている子」へ——大人のまなざしが変わると、かける言葉も対応も変わります。

【年齢別】癇癪の特徴と対処

年齢特徴対処の要点
1〜2歳言葉が未発達で「伝わらない」もどかしさが爆発に気持ちを言葉で代弁する/安全を確保して見守る
2〜3歳(イヤイヤ期)自我が芽生え「自分でやりたい」と衝突が増える選べる形にする(AとBどっち?)/見通しを先に伝える
3〜4歳ルールは分かるが感情のブレーキがまだ弱い落ち着いてから理由を短く伝える/切り替えの予告
5歳以上頻度は減るが、疲れ・環境変化で強く出ることも睡眠・生活リズムを整える/背景のストレスに目を向ける
かんのむし君メソッドを見る

癇癪はいつまで続く?

個人差はありますが、自分の気持ちを言葉で表せるようになる4〜5歳ごろから、頻度や激しさは少しずつ落ち着いていくことが多いとされています。小学生以降も、疲れや環境の変化で一時的に強く出ることはあります。
とくに2歳のイヤイヤ期は、脳の成長のスピードのズレが最大になり、最も揺れやすい時期とされます。癇癪がすぐになくならないのは自然なことです。
夜中の泣きが続くときは、癇癪とは別の背景があることもあります。→ 夜泣きが続くときの原因と対処(夜泣き特集)

やってはいけない対応・効くかかわり方

爆発のさなかは、説得より安全の確保と、落ち着くのを待つことが基本です。頭ごなしに叱る/罰で抑える/要求を毎回のむ/人前で恥をかかせる、は逆効果になりやすいとされます。
CCQ(Calm=穏やかに/Close=近づいて/Quiet=静かに)——大声で叱るのではなく、穏やかに近づき静かに伝えるのが、興奮を鎮める基本。
ブロークン・レコード——へりくつには応戦せず、壊れたレコードのように同じ指示を淡々と繰り返すのが効果的。

今日からできる、癇癪の予防と対処

昔の人が「虫封じ」で気持ちを“可視化して対処”したように、今の暮らしでその役割を担うのが「かんのむし君メソッド」です。
  1. 理解する:なぜ今、気持ちが高ぶっているのかを知る(このページの前半がその地図です)
  2. 可視化する:気持ちの高ぶりを7段階でとらえる(=現代版の“虫封じ”)
  3. 整える:日々の「養生」と、揺れた瞬間の「手当」で落ち着きを取り戻す
その手当ての引き出しの一つが、宇津救命丸です。

癇癪は“原因があるから起きる”と言えます。
つまり、生活リズムと体調を整えれば爆発の頻度は減っていきます。

① 刺激を減らす

夕方のテレビ・YouTubeを10分減らすだけでも効果的です。

② 予測できる状況をつくる

物事に集中しているとき、「あと5分でおしまいね」と、事前にルールを伝えるだけで、気持ちの切り替えがスムーズに出来ます。

③ 腸内環境を整える

以外に思われるかも知れませんが、腸と脳は相関関係があり、腸内環境は脳が司る自律神経にも影響を与えるということがわかってきました。

菌類や食物繊維を多く摂ったり、乳酸菌などの摂取も腸内環境を整えるのに有効です。

癇癪は、 子どもが「落ち着けない状態」にあるだけです。
子ども自身も“どうしたらいいのかわからない”のです。

癇癪と発達障害の違い・受診の目安

癇癪そのものは、成長の過程で多くの子に見られるものです。ただし、年齢のわりに頻度・強さが極端に大きい/なかなか減らない/日常生活に支障が続くといった場合は、背景に発達の特性が関係していることもあります。大切なのは、ご家庭だけで抱え込んだり自己判断したりせず、気になるときはかかりつけの小児科や地域の子育て・発達相談窓口に相談することです。ひとりで抱え込まないでください。

よくある質問

子どもの癇癪の原因は?

主な原因は自律神経の未発達です。乳幼児期は感情のブレーキが効きにくく、刺激や疲れ、環境の変化が重なると爆発しやすくなります。

癇癪はいつまで続きますか?

個人差はありますが、4〜5歳ごろから落ち着いていくことが多いとされています。感情のブレーキ(前頭葉)が完全に成熟するのは25歳ごろまでかかります。

癇癪と発達障害の違いは?

癇癪自体は成長過程でよく見られます。頻度や強さが年齢のわりに極端で生活に支障が続く場合は、自己判断せず小児科や発達相談窓口にご相談ください。

やってはいけない対応は?

頭ごなしに叱る、罰で抑える、要求を毎回のむ、人前で恥をかかせる等は逆効果になりやすいです。まず安全を確保し、落ち着くのを待ちましょう。

2歳の癇癪がいちばん激しいのはなぜ?

2歳前後は自我が芽生える一方で言葉がまだ追いつかず、「伝わらない」もどかしさが爆発しやすい時期とされています。選べる形にする・見通しを先に伝える、が対処の要点です。

1597年から「疳の虫」と向き合ってきた、宇津救命丸

宇津救命丸 銀粒

1597年に創られて以来、子どもの心と身体の乱れと向き合ってきた『宇津救命丸』。

宇津救命丸は、中国の長い歴史のある中医学の理論を基に、日本独自の考え方と製法で
創られた生薬製剤です。

忙しい毎日の中でも、親子にとって心の負担が少なくなるように考えて創られました。

【効能・効果】小児の疳(かん)、かんむし、夜泣き、ひきつけ、下痢、消化不良、食欲不振、胃腸虚弱、乳はき
【用法・用量】生後3か月から15歳未満のお子さままで、年齢に応じた量を服用してください。詳しくは添付文書をご確認ください。

宇津救命丸の特長

  • 小さな粒の中にゴオウ、ジャコウといった希少な生薬を含め天然生薬8種類だけで出来ています。
  • 銀箔でコーティングすることによって、生薬の香りや苦みを抑え、湿気の吸着も防げます。防腐剤など余計な添加物を使用していません。
  • 直径約2ミリメートルの小さな粒で続けやすいです。
  • 睡眠薬や精神安定剤とは全く異なります。

子どもの“気持ちの高ぶり”が続いているとき、まずは落ち着ける土台をつくることが大切です。

原因がわかり、落ち着ける時間が増えると、 あなたの心にも“余裕”が戻ってくるはずです。

落ち着いて過ごす子どもと母親

宇津救命丸についてのQ&A

宇津救命丸はどんなときに使うお薬ですか?

効能・効果は「小児の疳、かんむし、夜泣き、ひきつけ、下痢、消化不良、食欲不振、胃腸虚弱、乳はき」です。昔から「疳の虫(かんむし)」と呼ばれてきた状態に用いる生薬製剤で、それ以外の症状への効果はうたっていません。気になる症状が続くときは小児科にご相談ください。

泣き止まないときに使えますか?

効能・効果には「夜泣き」「かんむし」が含まれます。ただし長く泣き続ける・いつもと様子が違うといった場合は、体調や別の原因が隠れていることもあります。まずは小児科の受診をご検討ください。

何歳から使えますか?

生後3か月から15歳未満のお子さまに服用いただけます。用法・用量は添付文書に従い、判断に迷うときは薬剤師・登録販売者にご相談ください。

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※本記事は宇津救命丸株式会社 会長・薬剤師 宇津善博の監修のもと作成しています。医薬品の効能効果は承認された範囲であり、詳細は各製品の添付文書をご確認ください。